イグス、ハノーバーメッセに出展 過去最多277点を新提案

4月 24, 2025

igus GmbH(イグス)は、2025年に過去最多となるモーションプラスチック(可動部向け樹脂部品)新製品277点(※1)を発表します。2025年3月31日から4月4日までドイツで開催されたハノーバーメッセ2025では、”Go Zero Lubrication“(GO!潤滑剤ゼロ)をメインテーマに、潤滑剤不要のさまざまな高機能エンプラ製品を展示しました。

ハノーバーメッセ2025で展示した新製品・提案は、PTFE(※2)フリー素材や、リサイクル素材を使用したケーブルキャリア「エナジーチェーン」、人間型ロボットなど多岐にわたります。以下は、ハノーバーメッセ2025で発表された、新しい無潤滑製品の一部です。

※1 一部製品は日本市場で販売されない可能性がございます。予めご了承ください。
※2  PTFE:ポリテトラフルオロエチレン。フッ素樹脂の一つ。環境負荷が高い物質を含有するとして欧州を中心に規制が進んでいる。

1. PTFEフリー樹脂製すべり軸受

工業製品や消費財などあらゆる分野で使われている有機フッ素化合物(PFAS)は、近年人体や環境への有害性が懸念されています。欧米各国をはじめ、日本国内においても規制の厳格化が進んでいます。イグスはPFAS対策の一環として、独自に開発した高機能樹脂製すべり軸受「イグリデュール」のうち、ベストセラー製品である「イグリデュールG」や高温環境・薬品耐性に優れた「イグリデュールX」、「イグリデュールH」のPTFEフリーバージョンを新しく発表。材料構成にPTFEを含まず、従来と同等の性能を備えています。また、PFAS物質のうち、特に重要な96種の含有量を一定値以下に管理したPFAS対応材質も開発を進めており、順次ラインナップに加わります。

2. クリーンルーム適合性を証明

AIや自動運転などの技術革新が進む中、半導体需要の高まりに伴い、半導体製造において不可欠であるクリーンルーム市場も急速に成長しています。クリーンルーム技術の市場規模は、2024年の約93.7億ドル(推定)から2029年には132.1億ドルとなり、年平均成長率(CAGR)7.1%成長すると見込まれています(※1)。イグスは、設備・機器がクリーンルームでの使用に適しているかについて国際規格に基づいて評価試験を行う独フラウンホーファーIPA(生産技術・オートメーション研究所)との長期試験によってクリーンルーム適合性を示す新たな証明書を発行。エナジーチェーンは、1,500万往復にわたる試験で耐久性が証明されており、粒子放散は最小限かつ安定しています。

※1 Global Market Insights調べ
https://www.gminsights.com/ja/industry-analysis/cleanroom-technology-market

3. UL定格温度90℃にバージョンUP

イグスの動力ケーブルと複合ケーブルは、産業ロボットや機械の可動部向けに設計された高性能ケーブルです。今回新たに、これらケーブルの「CF210.UL」、「CF21.UL」、「CF30」、「CF31」シリーズが90℃のUL定格温度を取得しました。これにより、「CF270.UL.D」シリーズと合わせて100種類以上の動力ケーブル、複合ケーブルが90℃の高温環境でも安全に動作することが保証されます。お客様は用途や外部条件に応じて、4種類の外被(PVC、PUR、ハロゲンTPE、ノンハロゲンTPE)から、最もコスト効率の高い製品を選択できるようになりました。これまでと同様、最長4年の保証期間を提供します。
上記の内容を含む277の新提案製品・サービスは、日本での提供を開始する際に順次プレスリリースにてご案内いたします。2025年もイグスは無潤滑化や脱炭素社会、コスト削減を叶える革新的な製品・ソリューションを提供することで、お客様の課題解決に貢献してまいります。

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