第10回ベクター賞 エナジーチェーンの活用事例を募集開始

10月 29, 2025

応募締め切りは来年1月末、副賞も


イグス株式会社(東京都墨田区)は、当社の樹脂製ケーブル保護管「エナジーチェーン」の活用事例コンテスト「ベクター賞」の募集を開始しました。今回で10回目の開催となるベクター賞は、エナジーチェーンの産業用途における使用事例の中から、画期的な事例を表彰するコンテストです。受賞者には最高5,000ユーロの賞金が贈られます。

▼ベクター賞2025に関する詳細はこちら
https://www.igus.co.jp/company/competitions/vector
▼使用事例の応募フォームはこちら
https://registration.vector-award.com/en/registration-for-vector-2026/

ベクター賞は、2008年から隔年で開催。前回2024年には、世界37カ国から320件の応募がありました。技術的に優れ、独創性にあふれる事例にベクター金賞・銀賞・銅賞が授与される他、環境負荷の低減や資源の効率的な利用を実現するプロジェクトにはグリーンベクター賞が贈られます。各分野を代表する研究者や業界誌の専門家によって構成される審査員が受賞者を選出します。賞金総額は約10,000ユーロ。エナジーチェーンを活用する皆様からの創造的な事例の応募をお待ちしております。

■「ベクター賞」概要
応募資格:イグスのエナジーチェーンを使用している設計技術者。応募対象となるプロジェクトは、計画段階ではなく、すでに実施済みのものに限られます。

各賞:
金賞5,000ユーロ
銀賞2,500ユーロ
銅賞・グリーンベクター賞各1,000ユーロ
(※いずれもトロフィー付き)
副賞:総額10,000ユーロ相当のマーケティングサポート(業界誌向けユーザーレポート、動画制作)
応募スケジュール(予定):
応募締切日:2026年1月30日
審査:2026年2月26日
結果発表:2026年4月8日


ベクター賞2024の受賞事例

金賞:光学分光器
リスボン大学 天体物理学・宇宙科学研究所(ポルトガル)
リスボン大学の天体物理学・宇宙科学研究所では、光学分光器に光を伝送する高感度光ファイバーを安全にガイドする保護管にイグスのエナジーチェーン「トライフレックス」が採用されています。光ファイバーにわずかでも負荷がかかると測定結果に影響する可能性があるため、保護管には高い信頼性が求められます。トライフレックスは、標高2,670メートル、高オゾン、乾燥条件下でも信頼性を保ち、観測に影響を与えません。

銀賞:運転支援システムの試験装置
TDK RF Solutions社(米国)
TDK RF Solutions社の運転支援システム向け試験装置では、エナジーチェーン1400型とスリップリング不要のスプリング式ケーブルドラム「e-spool」が使われています。高周波や電気アーク、高温環境下でも制御ケーブルや高性能周波数ケーブルを安全・正確に誘導し、耐久性・信頼性を向上。回転・多軸動作にも対応し、スリップリング不要でメンテナンス時間の短縮も実現しています。

銅賞:アコー・アリーナの可動式ミラー天井Mecaoctet社(フランス)
フランス最大の屋内競技場「アコー・アリーナ」では、可動式ミラー天井への電源供給に「e-spool」が採用されています。同社によると、今回の採用により、高価で信頼性に欠ける回転コレクター付きの複雑な巻き取り構造を使う必要がなくなったそうです。また、ケーブルループを使うスライダー式システムと比べても、故障のリスクが低減しつつ、見た目もすっきりした設計になっています。

グリーンベクター賞:タイヤ溝堀機
Bear-Machines社(ドイツ)
独Bear-Machines社は、タイヤの溝を再生させる「リグルーブ」が素早く簡単にできる半自動タイヤ溝堀機を開発しています。この機械には、エナジーチェーンE2/000型と、エナジーチェーン専用ケーブル「チェーンフレックス」が採用されています。狭いスペースでの配線や折り曲げ動作にも対応し、機械の信頼性と性能を向上。消費電力わずか800Wの省エネ運転でコスト削減と作業効率化を実現するとともに、タイヤ寿命の延長、燃料消費やCO2排出量の削減にも貢献しています。


イグス株式会社 
〒130-0013  東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル15階
Tel: 03(5819)2030(代表)
https://www.igus.co.jp

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E-mail: ytsugehara@igus.net

-イグスについて-
イグス(本社ドイツ)は、 潤滑不要の高性能ポリマー「モーションプラスチック」を開発・製造する企業です。あらゆる可動部品の技術革新とコスト削減を実現します。エナジーチェーン(ケーブル保護管)、高柔軟性ケーブル、すべり軸受・直動ガイド、そして摺動ポリマー製送りねじにおいて、当社は世界のマーケットをリードしています。独ケルンを本拠に世界33カ国に拠点を展開し、従業員は世界で約5,200人。2024年の売上高は11億500万ユーロ (約1,788億円) に達しました。業界最大級の試験研究所における研究開発は、絶え間ない革新とお客様へのさらなる安全性を生み出しています。24万5,000点の製品が在庫から即時出荷可能で、オンラインで耐用年数を計算することも可能です。近年では、ボールベアリング、ロボット駆動装置、3Dプリント製品、リーンロボティクス向けRBTXプラットフォーム、インダストリー4.0に対応する予知保全システム 「スマートプラスチック」など、社内スタートアップの創出による事業拡大を進めています。主要な環境投資としては、使用済みエナジーチェーンのリサイクルプログラム「chainge」や、プラスチック廃棄物を油化するケミカルリサイクル企業への出資を行っています。

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