Enjoyneering:新しい190の部品およびデジタル製品でエンジニアリングを推進

8月 10, 2023

楽しくエンジニアリング力を発揮 – 最新のモーション・プラスチック技術、無潤滑部品の選定アプリ、オンラインで入手可能なサステナブルなローコストオートメーション

VRヘッドセットでローコストロボットを操作できるようになりました。スマートフォンのAIを使えば、数秒でスペアパーツを特定し注文できます。エクスカベーターに使用する無潤滑部品の潜在的な用途を即座に特定するモバイルアプリもあります。イグスは2023年に、使いやすくコストを抑えた製品・サービスに加えて、デジタルツールのラインアップを発表します。最適なモーション・プラスチック製品の楽しく簡単な選定と、カーボンニュートラルとプラスチック廃棄物削減の実現を目指しています。

ハノーバーメッセ2023のイグス展示ブース(ホール17)では、VR技術によるパラレルワールドの新たな可能性を体験いただけます。VRグラスを装着して、バーチャルリアリティでロボットアームを制御できます。実際のロボットの正確な動きがそのまま再現されます。VRと現実の世界をつなげるイグスのメタバース「イグバース」が未来の可能性を示します。

イグバースで楽しく簡単なコラボレーションを実現

このデジタル空間に、エンジニア、素材担当者、プランナーが集まり、新しい機械、システム、アセンブリの3Dモデルを1:1のスケールで構築します。工数や試作コストを抑制し、CO2排出量も削減できます。その結果、迅速かつ低コストで、信頼性が高くサステナブルな製品を開発でき、問題を早期に解決することができます。また、イグバースのデジタルツインは、トレーニングにも活用することができます。イグスCEOのフランク・ブラーゼは「機械設計においてバーチャルリアリティは大きな可能性を秘めています。イグスは最初の段階からこの技術の一翼を担いたいと考えています」と強く述べています。イグスは、予算が限られている小規模の企業でも簡単に使えるような新しいソリューションの開発を目指しています。その実例として、イグスは将来的にイグバースを始動させる予定です。イグスが完全管理するこのプラットフォームを利用すれば、企業は開発費を抑えられます。また、2023年に「igusGO」というクラウドベースのアプリも新たに発表します。エクスカベーターなどの機械の写真を撮ると、AIがイグス無潤滑部品をコスト効率よく使用できる箇所を分析します。

音声制御システム「superwise」および「kopla」- インダストリー4.0の新サービス

イグスは、中小企業における自動化導入の促進を目的としたローコストロボットのラインアップも拡充しています。新しい小型の協働ロボット「ReBeL KID」を、2023年5月から3,999ユーロという低価格で発売し、オプションで音声制御機能を搭載できます。オンラインのRBTXマーケットプレイスでは、350を超える自動化プロジェクトを紹介しており、そのすべてを同様のアプリケーションに適用できます。これらの組立品の98%は、1,974〜12,000ユーロの価格ですでに販売しています。また、ローコストロボットに加えてスマートプラスチックのラインアップも拡充しました。エナジーチェーンやすべり軸受などの標準部品にセンサーを搭載し、IoTネットワークに統合しました。これにより中小企業は、状態監視や寿命予測計算など、インダストリー4.0のトレンド技術を導入することができます。スマートプラスチックは、イグスのフィールドサービスチームと連携するデジタル製品「superwise」という新サービスで拡張することができます。また最新サービスとして、イグスが管理するプラットフォーム「kopla」を開発しました。これを使用すれば、企業が独自のオンライン設計・計算ツールを作成することが可能です。このプラットフォームは、国際的に事業を展開し、自社製品をオンラインで説明したい中規模企業を主に対象としています。クラウドベースのモジュール方式を採用したオンラインツールの開発・使用に関する自社の知識を、他の企業にも共有することで、従来のソフトウェアソリューションに比べ、導入までのリードタイムを大幅に短縮することができます。

イグスの持続的な成長 – 顧客数の目標を100万に設定

この数年間、多くの困難を経ながらイグスは成長を続けています。現在、188,000以上の顧客を有するイグスは、世界31拠点に約5,000人の従業員を抱えています。2022年には、年間売上高が初めて10億ユーロを超えました。2030年までにアクティブカスタマーを100万に増やすことを目指しています。そのために、イグスはモーション・プラスチックの開発と迅速な現地物流への投資を続けています。目的は、世界中のすべての可動用途でメンテナンスフリーかつ長寿命を実現することです。イグスは、製品寿命を予測計算できる多くのオンラインツールをご用意しており、信頼性が高く持続可能なソリューションを提供します。ブラーゼは「小さなベアリングから世界最大級のプラスチック製エナジーチェーンまで、オンラインでの寿命予測計算が可能です。新しいデジタルツールのおかげで、モーション・プラスチックは誰もが簡単に利用できるようになりました」と話します。

環境に配慮した新技術:工場のエネルギー再利用のためのソリューション

「楽しくエンジニアリング力を発揮」というコンセプトは、環境に配慮して進める取り組みです。イグスの工場は2025年末までにカーボンニュートラルの実現を目指しています。最新の取り組みのひとつが、射出成形機の使用済み冷却水を工場の暖房に利用する新しいシステムです。ブラーゼは「この新しい暖房システムによって、将来的にはガス消費量をゼロにできるでしょう」と話します。これは環境にやさしいだけでなく、エネルギーコストが高騰している現在、財政的なメリットもあります。そこでイグスは、このエネルギーソリューションをMHRS(機械熱回収システム)として、他の工業会社にも提供することにしました。ブラーゼは次のように説明を続けます。「私たちは何週間もかけてソリューションを探しましたが、他では見つかりませんでした。そのため、自分たちで構築したこのシステムを他社と共有したいのです」また、イグスは長年にわたってプラスチック廃棄物の問題改善に取り組んできましたが、その重要な分野のひとつがリサイクルです。今年、イグスは好評のリサイクルプログラム「chainge」を拡大しました。(日本非対応)2019年から、使用済みエナジーチェーンの回収・再加工を行い、お客様にはバウチャーをお渡ししています。chaingeのオンラインプラットフォームは、ポリアミドからPEEKまで、すべてのエンジニアリングプラスチックに対応できるようになりました。海洋廃棄物(漁網)をリサイクルして作ったigus:bikeも8月に発売予定です。海洋プラスチックをモーション・プラスチックに再活用しています。フランク・ブラーゼは最後にこう話します。「イグスの成長は、資源の持続可能な利用に結びつかなければなりません。イグスの仲間たちの創造性とエネルギーは私を突き動かす動力源です。こうした仲間たちと共に仕事をすることで、謙虚な気持ちを忘れずに未来の可能性に向けて進むことができます」

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