担い手不足に向き合う佐原の大祭 イグリデュールが貢献

7月 21, 2026

山車の操作負担軽減へ 走行距離が約2倍に
イグスの樹脂製軸受け「イグリデュール」が貢献

少子高齢化や担い手不足が全国の祭礼で課題となる中、高機能樹脂部品メーカーのイグス株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:吉田 剛)は、ユネスコ無形文化遺産「佐原の大祭」夏祭りに参加する田宿区の山車に、高機能樹脂製すべり軸受「イグリデュール」を提供し、操作負担の軽減に向けた技術支援を行いました。 採用した山車は2026年7月10~12日に開催された祭礼で運行され、操作性や走行性の向上により、少人数での運行や祭礼運営の負担軽減に寄与しました。

佐原の大祭で曳き回される田宿区の山車(2025年撮影)

山車の車軸に使われているイグリデュール

佐原の大祭


佐原の大祭は、約300年の歴史を持つユネスコ無形文化遺産であり、地域住民によって受け継がれてきた伝統行事です。一方で近年は、全国の祭礼と同様に少子高齢化や人口減少に伴う担い手不足が課題となっています。祭りに参加する若年層は年々減少し、山車の運行や維持管理を担う人材の確保が難しくなっています。
特に佐原の大祭で曳き廻される山車は、高さ約8メートル、重量約5トンにも及びます。方向転換には多くの人手を必要とし、車軸部分の摩耗対策や給油などの維持管理も欠かせません。さらに近年は夏場の猛暑も加わり、従来と同じ方法で祭りを続けていくことが難しくなっています。

佐原の大祭 2026で実証

田宿区の山車では、車軸部にイグリデュールを採用した状態で3日間の祭礼運行を実施しました。山車は大きなトラブルなく運行され、方向転換時の操作性や走行性についても高い評価を得ることができました。祭りに参加する田宿区の関係者からは

  • 「抵抗がこんなにも減るなんて驚いた」
  • 「(イグリデュールを使用するようになって)以前よりも格段に動きやすくなった」
  • 「革新的な技術」

といった声をいただいています。

現場の工夫


田宿区では2018年から潤滑剤不要で軽量・摩耗に強いイグリデュールの試験導入を開始。イグスは、軸受の選定やサイズ提案、技術的なアドバイスを行い、地域の祭り関係者とともに車軸構造の検討や前輪・後輪のクリアランス調整などを進めました。試行錯誤の末、2025年7月、田宿区は山車の4車輪すべての車軸部へ本格導入し、伝統的な山車の外観を変えることなく操作性向上を実現しました。

導入効果

イグリデュールの採用により、従来の木材と金属の車軸のみの組み合わせと比べて、山車の走行や方向転換が格段に軽く、スムーズになりました。時間当たりの走行距離は約1.5~2倍となり、これまで半日かかっていたコースが約1時間半で走行できるようになりました。これにより、祭り運営に必要な負担軽減や少人数での運行を支える環境づくりにつながっています。

今後の展望


今回の取り組みを通じて、伝統的な山車の姿や文化的価値を変えることなく、運営負担の軽減や操作性向上につなげられることが確認されました。実際に、田宿区での導入をきっかけに、佐原の大祭の他町内や茨城県潮来市をはじめとする周辺地域の祭礼関係者からも関心が寄せられており、導入事例は徐々に広がり始めています。
少子高齢化や担い手不足は全国の祭礼に共通する課題です。イグスでは、今回田宿区で実現した「伝統を守りながら見えない部分を改善する」という取り組みを、伝統文化の継承モデルの一つとして広く発信し、各地の祭礼や地域文化の継承に貢献していきたいと考えています。

▼ 佐原の大祭 香取市ウェブサイト
https://www.city.katori.lg.jp/sightseeing/matsuri/introduction/index.html

▼ 採用製品(イグリデュールGすべり軸受)
https://www.igus.co.jp/iglidur-ibh/sleeve-bearings/product-details/iglidur-g-m?artnr=GSM-135140-80
https://www.igus.co.jp/iglidur-ibh/sleeve-bearings/product-details/iglidur-g-m?artnr=GSM-125130-100

▼ イグリデュールG 材質データ
https://igus.co.jp/plain-bearing/materials/universal-use/iglidur-g-material-data


イグス株式会社 
〒130-0013  東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル15階
Tel: 03(5819)2030(代表)
https://www.igus.co.jp

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-イグスについて-
イグス(本社ドイツ)は、 潤滑不要の高性能ポリマー「モーションプラスチック」を開発・製造する企業です。あらゆる可動部品の技術革新とコスト削減を実現します。エナジーチェーン(ケーブル保護管)、高柔軟性ケーブル、すべり軸受・直動ガイド、そして摺動ポリマー製送りねじにおいて、当社は世界のマーケットをリードしています。独ケルンを本拠に世界38カ国に拠点を展開し、従業員は世界で約5,400人。2025年の売上高は11億5,500万ユーロ (約2,150億円) に達しました。業界最大級の試験研究所における研究開発は、絶え間ない革新とお客様へのさらなる安全性を生み出しています。24万5,000点の製品が在庫から即時出荷可能で、オンラインで耐用年数を計算することも可能です。近年では、ボールベアリング、ロボット駆動装置、3Dプリント製品、リーンロボティクス向けRBTXプラットフォーム、インダストリー4.0に対応する予知保全システム 「スマートプラスチック」など、社内スタートアップの創出による事業拡大を進めています。主要な環境投資としては、使用済みエナジーチェーンのリサイクルプログラム「chainge」や、プラスチック廃棄物を油化するケミカルリサイクル企業への出資を行っています。
“chainflex”, “chainge”, “cradle-chain”, “drylin”, “easy chain”, “e-chain systems”, “energy chain systems”, “energy chain”, “iglidur”, “igubal”, “igus”, “igus:bike”, “motion plastics”, “readychain”, “Recyycle”, “robolink”, “triflex” 及び “ジッパー”は、igus GmbHの登録商標です。
“CFCLEAN”, “dry-tech”, “e-chain”, “e-loop”, “e-skin”, “isense”, “smart cable chainflex” 及び “xiros”は、イグス株式会社の登録商標です。

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